心電図異常

精密検査や治療な必要な不整脈

ホルター心電図

心電図異常には、命に関わる不整脈、脳梗塞の原因となる不整脈、様子見で問題ない心電図異常など多岐に渡ります。慌てずに医師に相談ください。

精密検査や治療な必要な不整脈:
・心房細動:脳梗塞の原因となる不整脈です。原則治療が必要です。
・心房粗動:原則治療が必要です。
・発作性上室頻拍:頻度、持続時間、自然停止の有無等によって治療の適応を相談します。
・洞不全症候群:原則治療が必要です。
・Mobitz II型房室ブロック:原則治療が必要です。
・III度房室ブロック(完全房室ブロック):原則治療が必要です。
・Brugada症候群:失神、心室細動の既往、突然死の家族歴等から治療の必要性を判断します。
・QT延長:致死的不整脈リスクを評価、治療の必要性を判断します。
・ST低下:虚血性心疾患リスクを評価、必要に応じて冠動脈を精査します。
・ST上昇:虚血性心疾患リスクを評価、必要に応じて冠動脈を精査します。
・心室頻拍:致死的不整脈です。直ちに治療が必要です。
・心室細動:致死的不整脈です。直ちに治療が必要です。

直接命に関わらないもの、経過観察で問題ない不整脈

・洞性頻脈:ただ脈が早い状態です。必要に応じて基礎疾患を精査します。
・洞性徐脈:ただ脈が遅い状態です。原則治療は必要ありません。
・心室期外収縮:脈がたまにズレるものです。原則治療は必要ありません。
・上室期外収縮:脈がたまにズレるものです。原則治療は必要ありません。
・低電位:心電図信号が弱い状態です。体格の影響もあります。必要に応じて基礎疾患を精査します。
・高電位:心電図信号が強い状態です。体格の影響もあります。必要に応じて基礎疾患を精査します。
・I度房室ブロック:原則治療は必要ありません。
・Mobitz I型(Wenckebach型)房室ブロック:原則治療は必要ありません。
・PQ短縮:洞房結節から房室結節への信号の伝わりが早い状態です。原則治療は必要ありません。
・PQ延長:洞房結節から房室結節への信号の伝わりが遅い状態です。原則治療は必要ありません。