頚動脈狭窄症

【頸動脈狭窄症とは】
頸動脈狭窄症とは、頸部にある頸動脈が狭窄を起こした状態です。脳梗塞のリスク、脳血流低下の原因となります。頸動脈狭窄症には脳血流低下の症状がある症候性頸動脈狭窄症と、特に症状のない無症候性頸動脈狭窄症があります。また、全身の動脈硬化の指標でもあり、頸動脈にプラークを認める場合には冠動脈、脳血管等、他の血管に動脈硬化がないか調べるきっかけになります。
https://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000303.html
【頸動脈狭窄症の検査】
まずは頸動脈エコー検査にて頸動脈の狭窄の有無、狭窄のある場合は狭窄の程度を評価します。無侵襲であり、何度でも繰り返し評価が可能、全身の動脈硬化の指標としても有用です。脳血管も含めた評価を行う場合には頭部MRI検査、頭部造影CT検査、さらなる詳細な評価を行う場合には脳血管造影検査があります。頸動脈狭窄症の原因としては高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、大量飲酒等の動脈硬化の危険因子があります。必要に応じて採血にて脂質、血糖を評価します。
【頸動脈狭窄症の治療】
まずは頸動脈狭窄症の危険因子として、高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、大量飲酒等の動脈硬化性の危険因子があれば危険因子に対して治療介入を開始します。詳しくは下記ページをご覧ください。
・高血圧症→https://循環器内科.com/ht
・脂質異常症→https://循環器内科.com/dl
・糖尿病→https://循環器内科.com/dm
・喫煙→https://循環器内科.com/smoking
・大量飲酒→https://循環器内科.com/ld
特に、禁煙とコレステロールの管理が最も重要です。LDLコレステロールを十分に低下させることによって頸動脈プラークは徐々に退縮することが知られています。
・バイアスピリン(アスピリン)、プラビックス(クロピドグレル)、エフィエント(プラスグレル)、プレタール(シロスタゾール)、パナルジン(チクロピジン)、他
頸動脈狭窄症で血栓症リスクが高いと判断される場合には、血栓予防のために抗血小板薬を開始します。抗血小板薬には血栓予防のメリットと出血のデメリットがあるため、主治医とよく相談して決めましょう。
抗血小板療法→https://循環器内科.com/apt
頸動脈狭窄症の狭窄率が軽度から中程度の場合にはまずは危険因子の管理を優先します。
【頸動脈狭窄症の手術】
頸動脈狭窄症の狭窄率が重度の場合には外科的治療の適応を考慮します。頸動脈狭窄症の外科的治療としては、頸動脈内膜剥離術(carotid endarterectomy: CEA)、頸動脈ステント留置術(carotid artery stenting: CAS)があります。手術適応に関しては専門医の判断になりますが、症候性頸動脈狭窄症では狭窄率50%以上、無症候性頸動脈狭窄症では狭窄率70%以上が一つの目安になります。頸動脈内膜剥離術が良いか、頸動脈ステント留置術が良いかはどちらも一長一短で、総合的に個別判断となります。詳しくは国立循環器病研究センターのページをご覧ください。
https://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/brain/pamph72.html
【頸動脈狭窄症の予防】
頸動脈狭窄症の予防は動脈硬化の予防です。動脈硬化の危険因子とは、具体的に高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、大量飲酒です。動脈硬化性の危険因子があれば危険因子に対して治療介入を開始します。詳しくは下記ページをご覧ください。
・高血圧症→https://循環器内科.com/ht
・脂質異常症→https://循環器内科.com/dl
・糖尿病→https://循環器内科.com/dm
・喫煙→https://循環器内科.com/smoking
・大量飲酒→https://循環器内科.com/ld
逆に上記のような動脈硬化性の危険因子を認める場合にはどこかで一度頸動脈狭窄症がないか頸動脈エコーにて調べておくと良いでしょう。詳しくは主治医までご相談ください。

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