【冠危険因子とは】
冠危険因子(Coronary Risk Factor)とは、 狭心症や急性心筋梗塞という冠動脈疾患(Coronary artery disease)を引き起こすリスク因子のことです。冠危険因子が多ければ多いほど冠動脈疾患を起こしやすく、冠危険因子が少なければ少ないほど冠動脈疾患を起こしにくいことが知られています。具体的には、加齢、性別、家族歴のように自分の意志では修正不可能なものと、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙、大量飲酒、運動不足のように修正可能なものとがあります。冠危険因子に応じて、冠動脈CT、心臓MRI等で冠動脈を評価を進めて行きます。詳しくは国立循環器病研究センターのページをご覧ください。
→https://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/blood/pamph21.html
【冠動脈疾患とは】
冠動脈疾患とは心臓の血管、冠動脈(Coronary artery)に異常を来した疾患です。狭心症や急性心筋梗塞とに分けられます。どちらも命に関わりますので早期発見、予防が重要です。詳しくは下記ページをご覧ください。
・急性冠症候群→https://循環器内科.com/acs
・急性心筋梗塞→https://循環器内科.com/ami
・不安定狭心症→https://循環器内科.com/uap
・労作性狭心症→https://循環器内科.com/eap
・冠攣縮性狭心症→https://循環器内科.com/vsa
・陳旧性心筋梗塞→https://循環器内科.com/omi
【冠動脈疾患の検査】
心疾患の検査には様々なものがありますが、冠動脈疾患の精査としては冠動脈を直接見る検査が最も正確です。冠動脈CT、心臓MRI、冠動脈造影といくつか方法があります。詳しくは下記をご覧ください。それぞれ特徴がありますので主治医にご相談ください。
・心電図→https://循環器内科.com/ecg
・心筋トロポニン→https://循環器内科.com/bloodtest
・BNP→https://循環器内科.com/bloodtest
・心エコー→https://循環器内科.com/ucg
・冠動脈CT→https://循環器内科.com/cta
・心臓MRI→https://循環器内科.com/cmri
・冠動脈造影→https://循環器内科.com/cag
・冠動脈カテーテル治療→https://循環器内科.com/pci
【冠危険因子の評価】
冠危険因子が多ければ多いほど冠動脈疾患を起こしやすく、冠危険因子が少なければ少ないほど冠動脈疾患を起こしにくいことが知られています。具体的には、日本動脈硬化学会「吹田スコアによる冠動脈疾患発症確率と脂質管理目標値」 によってリスク評価が可能です。
・日本動脈硬化学会「吹田スコアによる冠動脈疾患発症確率と脂質管理目標値」 →https://www.j-athero.org/publications/gl2017_app.html
日本内科学会「脳心血管病予防のための包括的リスク管理チャート」も有用です。
・日本内科学会「脳心血管病予防のための包括的リスク管理チャート」→https://www.naika.or.jp/info/crmcfpoccd
【冠危険因子の管理】
冠危険因子とは、冠動脈疾患(狭心症や急性心筋梗塞)を引き起こすリスク因子のことです。具体的には、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙、大量飲酒、運動不足、 加齢、性別、家族歴、その他の冠危険因子にまとめられます。加齢、性別、家族歴のように自分の意志では修正不可能なものと、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙、大量飲酒、運動不足のように修正可能なものとがあります。特にこの中でも高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙は大きな危険因子であることがわかっています。
・高血圧症→https://循環器内科.com/ht
・脂質異常症→https://循環器内科.com/dl
・家族性高コレステロール血症→https://循環器内科.com/fh
・糖尿病→https://循環器内科.com/dm
・禁煙外来→https://循環器内科.com/smoking
・肝機能障害→ https://循環器内科.com/ld
・腎機能障害→https://循環器内科.com/rd
・睡眠時無呼吸症候群→https://循環器内科.com/sas
冠動脈疾患は冠危険因子が多ければ多いほど起こしやすく、冠危険因子が少なければ少ないほど冠起こしにくいことが知られています。修正可能な冠危険因子を減らして、冠動脈疾患を予防しましょう。